| Japanese | English | Farm | 検索 | ログイン

SMILE-II

SMILE-II

2006年に放球されたSMILE-Iによって、
電子飛跡検出型コンプトンカメラ(ETCC)の雑音除去能力の有効性が証明されましたが、
SMILE-Iではガンマ線天体の撮像には至っていません。
いかなる波長帯においても天体観測では画像の取得がデータ品質の向上に必須です。
従って、ガンマ線で明るい天体を実際に撮像観測し、
ETCCがガンマ線天体探査に適していることを証明するための気球実験を目標に研究・開発を進めてきました。

SMILE-II検出器

IMG_2022.JPGSMILE-II検出器は30×30×30 cm3のガス飛跡検出器と
それを取り囲むように配置されたGSOピクセルシンチレータアレイで構成されています。
SMILE-IIのガス検出器は、体積が大きくなっただけではなく、
小型化・省電力化を図って読み出し回路を刷新し、
データ収集システムの大幅な設計変更を行うことで、高計数率にも耐えられるようになっています。
また、システム刷新で新たに測定できるようになった信号の持続時間(Time-over-threshold, TOT)
を用いることで、より詳細な電子飛跡が得られるようになりました。
SMILE-II ETCCの有効面積は300 keVのガンマ線に対して約1 cm2を達成しており、
コンプトン散乱角決定精度も662 keVで約6°以下となっています。
さらに、SMILE-I以上の広視野が確保できました。

詳細な性能評価を進めると共に、
撮像能力や雑音除去能力・偏光検出能力の検証を、地上実験にて2016年度まで行いました。

発表論文等