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目次
ここでは値の推移を見たい時に使う、vectorの説明をします。ntupleの時と同じ様な
データファイルを用意して下さい。それでは始めます。
まずは１次元のplotから
PAW> vector/create first(100)
PAW> vector/create second(100)
firstとsecondというvectorを作ります。first(100)の100は、読み込むデータの数で
す。
PAW> vector/read
first,second filename.dat
さっき作ったfirstとsecondというvectorにfilename.datのデータを読み込ませます。
このとき１番目のデータはfirst、２番目のデータはsecondに入ります。
当然、first のみとかでもかまいません。
PAW> vector/draw first
この様に打つとfirstのデータがヒストグラムの様に書けます。
同様に
PAW> vector/draw second
とすると、secondのデータが書けます。
PAW> vector/draw first ! b
とすると、ヒストグラムが細くなります。
PAW> vector/draw first ! l
とすると、折れ線になります。
PAW> vector/draw first ! l*
とすると、折れ線に" * "のplotがつきます。
PAW> vector/draw first ! bl*
こうすると細いヒストグラムと折れ線とplotがつきます。
ここではvector/readで、data数が二つのものを例としてあげましたが、
例えばdata数が５個のfileではvector/createでv1,v2,v3,v4,v5と作って
PAW> vector/read
v1,v2,v3,v4,v5 filename.dat
などと、１度に読み込むことも可能です。
次に２種類のデータ(vector)を使って、２次元のplotを作ります。
PAW> graph 100 first second
firstとsecondの位置の変化をを平面上に折れ線でつなぎます。
100はデータの数です。
PAW> igset mtyp 29
PAW> graph 100 first second p
で、データがplotされます。igset mtyp というのは後の「せこいわざ」のところで説
明しますが、plotする点を色々と変えるという命令で、別になくてもかまいません。
こうすると、勝手にさっきの折れ線の上に点をplotするので、plotだけにしたい時は
PAW> graph
100 first second apw
とします。点を折れ線でつなぐのは、
PAW> graph
100 first second alpw
とします。
エラーバーをつけるには、x方向、y方向のエラーの大きさの
vector として first_e と second_e を用意して、
PAW> gr/hp/errors
first second first_e second_e 100
です。最後の 100 は graph コマンドと一緒でデータの数です。
vector の fitting は、hist/fit の場合と同じで、Gaussian fitting だと
PAW> vector/fit
first second second_e g
second_e は y方向の vector である second のエラーを表す vector です。
vectorでもヒストグラムを書くことができて、
PAW> vector/plot first
そしてvectorからhistも作れて、
PAW> hist/create/1dhist
150 'first' 10 -12.5 7.5
PAW> vector/hfill first 150
とすれば
PAW> hist/plot 150
で、かけます。その他に hist と vector を変換するコマンドは
今までは１次元の vector のことでしたが、例えば 20 × 20 のデータが
あって、それを３次元的に描きたいときは、２次元の vector を使います。
データファイルは、
X(x=1,y=1)というように1列に並べてください。
X(x=2,y=1)
...
X(x=20,y=1)
X(x=1,y=2)
...
X(x=20,y=20)
2D vector の create は、
PAW> vector/create vect_name(20,20)
と、します。そして
PAW> vector/read
vect_name data_file_name
で、データを data_file_name から読み込ませます。それから 2D hist を作って、
PAW> 2d 130 'title' 20 -1.5 1.5
20 -1.5 1.5
ここに vector の値を代入します。
PAW> hist/put_vect/contents
130 vect_name
こうすると、あとは
PAW> hist/plot 130
と、２次元ヒストグラムと同じになります。
vector は、SIGMA を使うと簡単に計算ができます。例えば、vec1 という vector が
あるとして、この sin() を計算したい場合
PAW> sigma vec2=sin( vec1)
とすると、vec2 には vec1 の sin() が格納されます。
で、当然ながら四則演算 (+ - * /)、expornential (**) も可能で
PAW>
sigma vec3= vec2+3.0*sin( vec1)
なんてことも出来ます。
その他、便利な function があります。
たとえば、
