基本的な図の書き方ができたら、次はその図に手を加えてみましょう。
一画面上に複数個の図を書きたい時は、
PAW> zone 2 2
画面上にx軸方向に2個 (最初の2)、y方向に2個(2番目の2)のグラフを書きま
す。(全部で4個)
途中でグラフの数を変えたいときは、
PAW> zone 1 2 2 s
x軸方向に1個、y方向に2個という書式に変えて、次の2は変えた書式の2番目から
書くということで、sというのは今まで書いていた図の上に書くということです。
PAWでは、かってに座標軸を書いてくれますが、思った通りの座標軸を書くには
PAW> null 10 100 10 30
nullはグラフの座標を書けという命令で、10 100 はx軸の範囲、10 30 はy軸の範囲で
す。こうすると座標軸だけを書いて、
PAW> hist/plot 110 S
などとして、重ね書きします。
PAW> option logx
PAW> option logy
とやると、次に描く図からx軸・y軸がそれぞれlog目盛りになります。もとに戻すに
は
PAW> option linx
PAW> option liny
とすればいいです。また次のをすると
PAW> option grid
座標軸上にgridを引きます。
PAWで書いた図の上に、どーんとしたタイトル(global title)を付けるには、
PAW> title_global 'global title'
しかし、このままではせこいタイトルしか書けないので、
PAW> set gfon -70
PAW> set gsiz 1.2
PAW> set ygti 0.5
PAW> title_global 'global title'
と打つといいです。set gfon -70 というのは、gloval title の書体を -70 にして、
set gsiz 1.2 は文字の大きさを 1.2 cm にして、set ygti 0.5 は gloval title の
位置を上から 0.5cm あけるということです。
グラフなどを書いた時に、かってにタイトルが付いてきたと思いますが、この
タイトルも
PAW> set tsiz 0.5
PAW> set tfon -12
PAW> set yhti 1.0
とすると、書体、大きさ、タイトルのy軸からの距離(cm)が指定できます。
x軸、y軸のタイトル(axis title)をつけるには
PAW> atitle `x axis title' `y axis title'
と打ちます。gloval titleの時と同様に
PAW> set asiz 0.4
PAW> set lfon -60
PAW> set ylab 0.5
PAW> set xlab 1.0
PAW> atitle `x axis title' `y axis title'
などと打つと、文字の書体や大きさが指定できます。set ylab 0.5 はx軸のタイトルの
y軸からの距離、set xlab 1.0 はy軸のタイトルのx軸からの距離になることに注意
して下さい。
グラフの中に文字(text)を書きたいときは
PAW> itx 10.0 20.2 `text'
あるいは
PAW> text 10.0 20.2 `text'
こうすると、グラフ上の点 (10.0 , 20.2) を先頭として text と表示します。書体や
大きさを変えるのは、今までのとちょっと違っていてよく分からないので、マニュアル
を読んで下さい。
ヒストグラムを描く時に、色々とできて、
PAW> set htyp 244
PAW> hist/plot 110
とすると、ヒストグラムに模様がつきます。これを用いると
PAW> set htyp -3
PAW> hist/plot 110
PAW> set htyp 244
PAW> hist/plot 120 s
とやれば、見やすくヒストグラムをかさねられます。
ヒストグラムを3番目のbinから8番目のbinまでだけを表示したい場合には
PAW> hist/plot 110(3:8)
とします。同様に始めから10番目のbin、10番目のbinから終わりまでの時は
PAW> hist/plot 110(:10)
PAW> hist/plot 110(10:)
とすればいいです。
PAW> hist/plot 110
PAW> set htyp -3
PAW> hist/plot 110(2:5)
などというのもできます。
ヒストグラムの太さを変えたいときは
PAW> opt bar
PAW> igset baro 0.2
PAW> igset barw 0.6
とします。opt bar はヒストグラムの太さを変えるということで、igset baro 0.2 は
ヒストグラムの間隔で(0から1)、igset barw 0.6 はヒストグラムの太さ(0から
1)です。(もともとのヒストグラムの太さを1としています。)
PAW> opt bar
PAW> igset baro 0.1
PAW> igset barw 0.3
PAW> hist/plot 110
PAW> igset baro 0.6
PAW> set htyp 444
PAW> hist/plot 120 s
こんなのもできます。
vectorやhistで折れ線グラフを書くときの説明をします。
PAW> set dmod 2
PAW> vector/draw first ! l
こうすると、線のタイプが変えられます。
PAW> igset mtyp 29
PAW> vector/draw first ! lp
igset mtyp 29 というのは、plot する点のタイプを変える命令です。こうすると折れ線
グラフに plot が入ります。
vector でも書く点の指定ができて、
PAW> vector/draw first(12:19)
と、hist の時と同様に出来ます。
ここまでに色々な igset,option,set を使いましたが、他にも色々な物があります。
それでごちゃごちゃといじると分からなくなるので、
PAW> igset
PAW> opt
PAW> set
と打つと、それぞれの初期設定、現在の設定、そして説明文がつきます(英語で)。
それぞれを初期設定に戻したい場合は
PAW> set *
とします。
PAW には online help 機能がついています。例えば
PAW> hist/plot
とかすると、help file がでてきます。ほとんどの環境では
vi がたちあがると思います。ちなみに、vi を close するときは
:q です。
立体的なヒストグラムとかを書く時に、はでな色使い(?)をする方法です。
ここでは 64 色のグラデーションの例を書いておきます。
PAW> set ncol 64
PAW> palette 1
PAW> hist/plot 200 surf2