Chandraの観測によって銀河団の中心でのク─リングフローモデルは、否定された。同時に、何らかの加熱が冷却とバランスしていることが示唆されている。X線放射とバランスするには、宇宙で最大規模のエネルギー源と輸送機構が必要である。熱源としてもっとも有望と考えられているのは、中心銀河の AGNからのエネルギー注入である。実際に、AGNのジェットやバブルとICMが相互作用していることが、Chandraによって検証されている。この場合、AGNからのエネルギーは、ジェット・バブルからガスの(乱流)運動を経由して、中心コア領域に輸送されている可能性がある。Astro-E2のX線分光によって、このような乱流運動にともなうICMの速度場を初めて測定することができる。我々は、AGNの役割をはっきりさせるためには、現在AGNの活動がはっきり見られる銀河団(Perseus,Centaurus,A1795,A2199,M87/SWGターゲット)とそうでないものを 比較する(A496/AO1)。