Anomalous X-ray Pulsar (AXP) は、超強磁場を持つ中性子星「マグネター」の有力候補である。これらは、5、6天体見つかっているが超新星残骸(SNR)を伴ったAXPは 1E 1841-045(in Kes 73) と、1E 2259+586(in CTB 109)だけである。どちらもパルサーの特性年齢に較べてSNRの年齢が若いと見積もられている。磁気双極子による減速以外にマグネター特有の減速機構が存在し、パルサーが急速に減速したことが原因である可能性がある。Astro-E2のXRSの観測から、SNRのドップラー速度を測定しその年齢を数十%の誤差で決定する。SNR年齢とパルサー年齢との比較を行なうと、パルサーの減速機構に制限を加えることができる。また、輝線の形状から超新星残骸の分布を推定し、マグネターを産み出した超新星爆発の運動学を明らかにすることもできる。