はじめに

 ヒトの3大疾患の一つ、ガンを早期発見、治療するには核医学の発展が必要不可欠です。しかし、患部がヒトの体内にあるため、非常に研究が難しい分野でもあります。ヒトの体内を的確に診断するためには3つの分野、"臨床"、"薬剤"、"機器"が融合して初めて可能と言われています。 "臨床"ではお医者さんの知識と経験が、"薬剤"では患者さんに副作用の少なく、患部によく集積する薬剤が、"機器"では体内を精度が良く画像化する機器が必要とされます(図1)。しかし現状では患部の状態を正確に診断することは難しく、この3つの分野はさらに連携し発展していく必要があります。
 私たちは宇宙ガンマ線観測の経験を活かした核医学用ガンマ線カメラを開発しています。このカメラは既存のガンマカメラでは撮像することのできないエネルギーのガンマ線を捉えることができます。このため今まで作ることのできなかった薬剤が開発でき、診断、治療の自由度が上がると期待されています。また私達は薬学部、医学部と連携し研究開発を行い、医療の必要性に沿った研究開発を行っています。
この研究は"JST先端計測分析技術・計測事業(H16年度〜20年度), 到来方向測定による高感度ガンマ線3Dカメラの開発" によって開発、推進されました。




図1, 正確な診断のためには、お互いが相補的に助け合う必要があります。



研究内容

がんの画像化、治療に使われる放射性薬剤から放出されるガンマ線は、体内代謝を直接観測できる唯一の手法ですが、到来方向の測定が難しく可視化が困難です。 我々はコンプトン散乱を完全に測定できる装置、電子飛跡検出型コンプトンガンマ線カメラ(Electron Tracking Compton Camera, ETCC)を開発し、世界で初めて医療用のガンマ線の到来方向決定を単ガンマ線毎に行い、雑音が大変少ない高画質な3次元像を得る手法を開発しました。 この手法をもとに、10cm角、30cm角の検出部面積を持つプロトタイプを製作し、実験小動物生体内の薬剤の動的移動・代謝の可視化を実現し、新規測定機器を開発しています。

研究紹介

  私たちの研究を紹介します。
論文、出版物等

  研究成果です。
メンバー

  研究を進めているメンバーです。
研究室へのアクセス

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